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消費者被害を専門とする弁護士が解説
インターネット上には、「あなたの運勢を詳しく鑑定します」「宝くじの高額当選をサポートします」といった宣伝を行う占いサイトが数多く存在します。
一見すると本格的な鑑定のように見えますが、実際には、占いを名目に高額なポイント購入を繰り返させることだけを目的としている悪質なサイトもあります。
当事務所にご相談いただいた方の中には、「最初は軽い気持ちで登録しただけなのに、気づいたら支払額が100万円を超えていた」という方もいらっしゃいました。 今回は、そのような占いサイト被害の一例をもとに、どのような場合に返金が認められ得るのか、どのように対応すべきかを解説します。
1. 典型的な占いサイトの手口とは
ご相談があった占いサイトでは、いわゆる「鑑定師」と称する人物とのメッセージのやり取りごとに、ポイントを購入して消費する仕組みが採用されていました。
メッセージを送るたびに料金が発生する仕組みの中で、鑑定師は言葉巧みに課金を促してきます。
・「宝くじの高額当選が近づいている」
・「今、特定の言葉を送れば運勢が大きく変わる」
利用者は、「もう少しで鑑定が終わる」「ここまで来たらやめたらもったいない」といった言葉を信じてポイントの購入とメッセージ送信を繰り返し、結果として100万円を超える金額を支払うに至りました。 しかし、鑑定内容をよく見ると、個々に合わせた具体的なアドバイスというより、抽象的で誰にでも当てはまりそうな文言が多く見られました。また、「本当に個別の鑑定を行っているのか」が明らかでないなど、占いとしての実態には大きな疑問がありました。
2. どこが法律上の問題になるのか?
占い自体は、それだけで直ちに違法になるわけではありません。
しかし、次のような事情がある場合には、不法行為(違法行為)として返金を求められる余地が出てきます。
- 実態のない鑑定: 実際には個別の鑑定をしていないのに、「あなたのためだけに特別な鑑定をしている」と説明している。
- 不透明な身元: 鑑定師が実在しているのか、どのような方法で鑑定しているのかが明らかでない。
- 過度な不安の煽り: 「今やめたら当選のチャンスを失う」「このままだと運勢が悪くなる」などと、終わりの見えない鑑定を続けさせている。
- 高額な決済: 短期間に生活に支障が出るほどの高額な支払をさせている。
ご相談のケースでは、「占いを行っているかのように装ってポイントを消費させるためだけにメッセージを送っていたのではないか」という点が、大きな争点となりました。
3. 弁護士からの通知と、最終的な解決の姿
そこで当事務所では、依頼者の代理人として、占いサイト運営会社に対し書面で通知を行いました。
通知書では、これまでの経緯やサイトの運用実態を整理したうえで、「占いを装って高額なポイント購入を繰り返させた行為は不法行為に当たる」と主張し、支払済み金額の全額返金を請求しました。
その後、運営会社との交渉を重ねた結果、依頼者が支払った金額の一部について返金を受ける和解が成立しました。 依頼者からは、それまで誰にも相談できずに悩んでいた状況から抜け出し、「納得のいく形で区切りをつけることができた」とお話しされていました。
占いサイト被害に遭ったときにやるべきこと
占いサイトで高額な支払いをしてしまった場合でも、状況によっては返金を受けられる可能性があります。次の点を意識して、できるだけ早く対応することが重要です。
- 証拠の保存 鑑定師とのやり取りの画面(メッセージ内容、日時、ポイント数など)のスクリーンショットを保存する。
- 利用額の把握 ポイント購入の履歴やクレジットカードの利用明細を確認し、支払総額を把握する。
- 会社情報の控え サイトの利用規約や会社情報のページを控えておく。
- 追加課金のストップ 追加の課金を求められても、いったん利用を中止する。
そのうえで、消費者問題に詳しい専門機関や弁護士に相談することで、具体的にどのように返金請求を進めるかを検討することができます。
一人で抱え込まずにご相談ください
占いサイトによる被害は、「自分にも落ち度があったのではないか」「恥ずかしくて相談しづらい」と感じ、長期間一人で抱え込んでしまう方が少なくありません。しかし、その間にも支払額は膨らみ、精神的な負担も大きくなってしまいます。
インサイト法律事務所では、占いサイトや霊感商法などの消費者被害について、全国から多数のご相談をお受けしております。 「これくらいの金額で相談してもよいのだろうか」と悩まず、まずは一度ご相談ください。 早い段階でご相談いただくことで、証拠の確保や返金交渉の選択肢も広がりやすくなります。