
vプリカは返金してもらえる?詐欺で騙し取られた場合は?
vプリカはライフカード株式会社が発行・運営する、インターネット上のVisa加盟店でクレジットカードと同じように使える電子マネーのプリペイドカードです。審査が不要で、コンビニなどで手軽に購入できるため、クレジットカードを持っていない方や、オンラインでのカード情報入力に不安がある方を中心に広く利用されています。vプリカは2024年5月にサービスが大幅にリニューアルされ、使い切り型から、繰り返しチャージして使えるプリペイドカードになりました。vプリカの使い勝手がよくなったことで詐欺に利用される事例も増加しています。vプリカでお金を騙し取られる詐欺被害に遭った場合、返金してもらうことはできるのでしょうか。
目次
vプリカは、利便性と安全性を両立させた新しい決済手段

vプリカにはプラスチックのカードを発行しないバーチャルカードが基本ですが、希望者には有料でプラスチック製のリアルカードの発行が可能です。バーチャルカードはインターネット上のVISA加盟店で、リアルカードは実店舗のVISA加盟店で、決済に利用できます。その特徴を見ていきましょう。
vプリカの基本はバーチャルカード
vプリカは18歳以上であれば、クレジットカードのような審査なしで誰でも持つことができるプリペイドカードです。公式サイトで「コンビニで買えるVISAカード」と紹介されています。プラスチックカードが発行されない「バーチャルカード」が基本で、アプリやウェブサイトでカード情報を確認することができます。アカウント登録後、コンビニエンスストアやインターネットバンキングなどで必要な金額をチャージすればすぐに利用できます。チャージした金額がそのまま限度額となるため、使いすぎの心配がありません。
高いセキュリティ性のvプリカ
vプリカの特徴として高いセキュリティ性も挙げることができます。vプリカはアプリやインターネット上のマイページから、1回のタップ動作でロックと解除を切り替えることができるセキュリティロック機能があります。また、vプリカにはクレジットカードと同様の本人認証サービスの3Dセキュア機能があるため、3Dセキュアに対応しているサイトではネットショッピング時、SMSによる認証を行われ、本人利用の確認が行われます。万が一、カード情報が漏洩したり、リアルカードを紛失あるいは盗難にあったりといったような場合でもこうした機能で不正利用を防ぐことができます。
vプリカの購入方法と使い方
vプリカを利用するにはvプリカの公式サイトまたは公式アプリからアカウントを登録します。登録に際して費用はかかりません。実店舗で残高にチャージする場合はローソンやファミリーマートなどの店内に設置されているマルチメディア端末を操作し、レジで代金を支払い、チャージコードを受け取ります。オンラインでチャージを行う場合、クレジットカードやインターネットバンキングを利用してチャージします。最近では、後払いでのチャージサービスも開始されています。
利用法はオンラインショッピングの場合、クレジットカードを使用する際と同様で、vプリカのカード番号、有効期限、セキュリティコードをショッピングサイトの決済画面で入力します。一方、実店舗で利用する場合には有料で発行したプラスチック製のリアルカードを使い、通常のクレジットカードと同様に店舗で支払います。クレジットカードと同様でVISAのタッチ決済にも対応しています。
vプリカ、残高を詐欺で騙し取られないための注意点

vプリカはコンビニのマルチコピー端末で申込券を発行し、レジで支払いを行えば、チャージコードを購入できます。チャージコードは支払った現金と同様の価値を持ちます。そのため、詐欺師はチャージコードを聞き出そうとします。また後払い機能もあるため、IDやパスワードを騙し取られた場合、身に覚えのない請求が来てしまいます。チャージコードやID、パスワードなどが安易に他人に教えてはいけません。
vプリカのチャージコードをマッチングアプリやSNSで騙し取る
よく見られる手口がマッチングアプリやSNSを使って言葉巧みに利用者を騙し、vプリカを購入させて、チャージコードを送るように指示してくるというものです。マッチングアプリやSNSでvプリカを買ってきて欲しいと言われたら詐欺の可能性は大きいといえます。ご注意ください。
「送ってくれたら信用する」や「あとで返すから保証金として送って」と言ってVプリカを購入させるよう指示されても、従わないでください。
出典:Vプリカ公式サイト
なりすましによってvプリカのチャージコードなどを騙し取る
携帯電話会社や国税庁を名乗った人物が「未払い料金のお知らせ」「税金未納のお知らせ」のようなタイトルでSNSやメールを送りつけ、vプリカを購入して、チャージコードを入力するように指示してくる、なりすましで騙し取ろうとする手口も見られます。
また、vプリカを発行・運営しているライフカードになりすました詐欺師が、「不審なアクセスがあった」「個人情報流出を確認する」など、言葉巧みにvプリカのログインIDやパスワード、チャージコードを聞き出し、悪用するといった詐欺の被害に遭われてしまったという事例もあります。
vプリカ、騙し取られた場合には返金されない?

vプリカの残高やチャージコードを詐欺行為で騙し取られた場合、vプリカ事業を運営しているライフカードから返金されることはありません。
返金交渉は被害者が騙した相手と行うことに
vプリカ公式サイトの「vプリカ会員規約」には次にように記載されています。
第14条(加盟店との紛議及び返金)
1 加盟店から購入又は提供を受けた商品等の瑕疵、欠陥、その他本カード利用者と加盟店との間に生じる取引上の問題については、会員と加盟店との間で解決するものとし、当社は一切の責任を負わないものとします。
出典:vプリカ会員規約
この規約によれば、加盟店から購入した商品や受けたサービスなども問題があって、トラブルになっても、「vプリカを運営するライフカードは一切の責任を負わない」「vプリカ会員が加盟店と解決するもの」としています。
つまり「返金請求は加盟店にしてください」ということです。
詐欺業者から返金があれば残高に返金された金額分を加算
詐欺を行った業者との交渉で返金される可能性はあります。この場合、詐欺を働いた業者からvプリカの運営会社であるライフカードに返金されてから、会員カードの残高に返金、加算されるという流れになります。
第14条(加盟店との紛議及び返金)
2 加盟店から本カードの利用に係る返金処理等が行われた場合、返金処理等の対象となった金額は、当社所定の方法で、当該本カード残高に加算します。当該本カードの有効期限が到来している場合は、当社所定の方法で返金を行うものとします。
出典:vプリカ会員規約
つまり「詐欺行為を行った業者からライフカードに返金があれば、残高にその金額分が加算される」ということです。
しかし、詐欺業者はこれまでに幾度となく、お金を騙し取ってきており、個人が直接、返金交渉するのは困難です。こういった場合、国民生活センターや全国の消費生活センター、弁護士、法律事務所に設置されている詐欺被害の相談窓口へ行くことが解決への近道となります。
vプリカのお金を騙し取られた!返金のご相談は弁護士法人インサイト法律事務所へ
vプリカは公式サイトにおいて「コンビニで買えるVISAカード」としてPRされており、クレジットカードを持っていない人でもVISAの加盟店で利用可能な電子マネーのプリペイドカードです。vプリカが利用された詐欺被害に遭われた方はコンビニなどでvプリカにチャージさせられ、発行された金額分のチャージコードを騙し取られています。vプリカを運営しているライフカードも詐欺被害の事例を紹介し、注意喚起を行っていますが、いまだに被害者をなくすことはできていません。
vプリカの残高を騙し取られたり、占いや支援詐欺でvプリカのチャージコードを騙しとられたりしたことに気が付かれましたら、私どもインサイト法律事務所にご相談ください。弁護士法人インサイト法律事務所の代表弁護士、大川博俊弁護士はvプリカ詐欺など、これまでに数多くの詐欺被害者の救済に取り組み、解決を図ってきました。詐欺で騙し取られたvプリカの残高は全額ではないかもしれませんが、取り返せることがあります。返金は諦めず、インサイト法律事務所へご相談ください。