
gマネーでできる決済とは?
グレートインフォメーション株式会社が運営する「gマネー(G-MONEY、Gマネー)」は電話番号を認証に利用するという、ユニークなプリペイド式の電子マネーです。gマネーは主にオンラインサービスでの決済に利用されています。gマネーでできる決済とはどんなものがあるのでしょうか。gマネーについて見ていきましょう。
目次
gマネーとはどんなもの?
「gマネー」の正式名称は「G-MONEY」であり、電子マネーの発行やコンビニ決済システムの企画・開発などを行っている企業のグレートインフォメーション株式会社が運営しています。電話番号認証によるプリペイド型電子マネーであり、gマネーはその高い匿名性と手軽な決済方法が利用者にとってメリットになっています。主な利用先は占い、オンラインゲーム、デジタルコンテンツ販売といった、決済履歴の秘匿性が求められるオンラインサービス市場です。
gマネーの決済システムは電話番号認証を利用

gマネー最大の特徴は、利用者の「電話番号」そのものが認証のカギとして利用されるユニークな独自の決済システムです。課金や購入費用の決済時には、事前に登録した電話機から加盟店のサイトに表示される一時的な認証用電話番号へ発信するだけで認証が完了します。この仕組みによって、ユーザーは決済時、IDやパスワード、長いプリペイド番号の入力が不要となります。シンプルかつ確実な本人認証を実現したシステムだと言えるでしょう。
gマネーで登録に必要な個人情報は電話番号のみ。氏名や住所、クレジットカード情報の入力は一切不要です。gマネーのこういった匿名性がプライバシーを重視するユーザー層から強い支持を得ています。利用者は自身の個人情報をサービス提供元や加盟店に渡すことなく、安全にオンライン決済を行うことが可能となります。
gマネーはどこで買える?どこでチャージできる?

gマネーはユーザー自身の電話番号にポイントをチャージする必要があります。gマネー1ポイントは1円に設定されており、実店舗では全国のファミリーマート、インターネットでは楽天銀行のインターネットバンキング、あるいはプリペイド番号のオンラインショップであるPREBOX(プリボックス)で購入可能です。
取り扱いの金種はファミリーマートの場合、1,500円、3,000円、5,000円、10,000円、20,000円で、店舗内のマルチコピー機を操作して購入します。マルチコピー機から「申込券」が出力されるのでレジに持って行き 支払いを済ませ 「購入明細書」と「レシート」を受け取って購入が完了します。
楽天銀行のインターネットバンキングでは1ポイント、つまり1円単位での購入が可能です。500ポイントから100,000ポイントの範囲内でポイント数を指定することができます。購入には楽天銀行の口座が必要となります。
一方、プリペイドサービスサイトのプリボックスは1,500円、3,000円、3,090円、5,000円、5,150円、10,000円、20,000円、25,000円、50,000円の金種を購入することができます。ポイントをチャージする電話番号とメールアドレスを入力すると、プリボックスからメールが届くので、指定された通りに支払いは郵便局や銀行ATMからの振り込みか、インターネットバンキングによる振り込み手続きを行います。なおポイント購入が5,000円以下の場合、振り込み手数料として110円が必要となります。振り込みが完了すると電話番号にポイントが加算されます。
gマネーで決済とはどのようなプロセスで行われるのか?

gマネーで決済とはどういったプロセスで行われるのでしょうか。その認証の流れを見ていきましょう。
電話番号下4ケタを入力して利用者を識別
gマネー加盟店の決済画面で「G-MONEY」を選択した後、ユーザーは自身がgマネーのポイントをチャージした電話番号の下4桁を入力します。 この下4ケタが入力されると、システムは決済ごとに固有の「認証用電話番号」を生成。この番号が画面に表示されます 。有効時間は表示されてから90秒で、毎回異なる番号が生成されます。過去の決済情報を利用した不正アクセスの防止策となっています。
自身の所有している電話機の番号がカギに
ユーザーはgマネーを登録した自身の電話機から、画面に表示された認証用電話番号へ電話をかけます。通話料は無料でユーザーに負担はかかりません。着信したgマネーのサーバはユーザーの電話機から送られてくる発信者番号通知(ナンバーディスプレイ)を利用して、着信した番号が登録した番号であるかどうかを照合します。
照合に成功すると、お話し中の信号音となります。この時点でサーバ側はgマネーの決済を承認。
認証が完了すると、通話は自動的に切断されます。これで決済が完了となり、ウェブサイトの画面が更新されます。
gマネー決済が詐欺に悪用されている
gマネーはセキュリティーを考慮して、ご自身が利用されている電話番号にポイントをチャージして、認証し、決済するというシステムを採っています。しかし、さまざまな手口を利用してgマネーを騙し取る詐欺行為が少なくありません。Gマネーを運営しているグレートインフォメーション株式会社でも不正使用に関しての注意を促しています。
gマネーをコンビニで繰り返し購入させる占いサイトやマッチングサイト

gマネーを騙し取るケースが多いのは悪質な占いサイトやマッチングサイト。「あと少しで高額当選のチャンスが訪れます」「もうすぐ鑑定が終わります」「もう少しで出会えます」といった期待感を煽るメッセージを送りつけ、gマネーで大量のポイントを購入させるという手口が見られます。ポイント購入のために何度もコンビニへ出向き、チャージさせられることになります。
gマネーに限らず電子マネーを繰り返し購入したりチャージしたりするという行動を不審に思い、声をかけたコンビニ店員が詐欺被害の拡大を食い止めた報道もあります。しかし、そうしたケースは稀です。少しでも不安に思ったら、周りの方に相談しましょう。
運営側は不当支払い被害のお問い合わせページを設置
gマネーを運営しているグレートインフォメーション株式会社では公式サイトで「不当支払い被害のお問い合わせ」のページを設置しています。入力が必要な項目は以下の通りです。
- 名前
- フリガナ
- E-mailアドレス
- 電話番号
- gマネーの登録電話番号
- 被害金額
- 事業者・サイト名
- サイトURL
- 被害の詳細、支払った経緯などの内容
gマネー不当支払い被害のお問い合わせはこちらから
gマネーは購入・チャージの際、「返品・返金・交換は一切できない」としており、公式サイトに相談はできても、実際の返金交渉となると、gマネーを騙し取った悪質なサイトに対して行う必要があります。
gマネー決済でお金を騙し取られた!弁護士法人インサイト法律事務所へご相談ください
gマネーはユーザーが保有する電話機と電話番号を使って決済の認証を行う電子マネーであり、セキュリティ面では比較的安全に使えるサービスです。コンビニでも購入・チャージが可能なことから、利便性も高いと言えるでしょう。しかし、この利便性を悪用した詐欺行為が多発しています。占いサイトやマッチングサイトで騙され、何度もポイントを購入させられたという被害事例は後をたちません。gマネー決済で多額のポイントを騙し取られているかもしれない、gマネーで詐欺被害に遭ってしまったという方、できるだけ早くインサイト法律事務所にご相談ください。弁護士法人インサイト法律事務所の代表弁護士、大川博俊弁護士はこれまでに電子マネーが悪用された多くの詐欺事例に対応し、解決を図ってきました。詐欺で騙し取られたお金は全額ではないかもしれませんが、取り返せる場合があります。まずはインサイト法律事務所へご相談ください。