悪質占いサイトを使ったと感じたときに取るべき3つのステップ

占いサイトを利用していて「おかしい」と感じたことはありませんか。無料と言われたのに高額な請求を受けたり、占い師からしつこく連絡が来たりする場合、それは悪質占いサイトの可能性があります。こうした詐欺的サイトは心理的な不安につけ込み、金銭や個人情報をだまし取ります。
この記事では、悪質占いサイトを使ってしまったときに取るべき具体的な行動を3つのステップで解説します。さらに、よくある不安への対応法や、今後同じ被害を防ぐための習慣についても説明します。
冷静に正しい対応をすれば、被害の拡大を防ぎ、返金や法的保護を受けられる可能性もあります。

目次

ステップ1|悪質占いサイトを使ったと気づいたらすぐに情報を保存しよう

悪質サイトの被害に気づいた直後に最も大切なのは、証拠の保存です。相手は後から情報を削除したり、サイトを閉鎖したりして逃げる場合があります。そのため、発覚した瞬間に手元の証拠を確保することが最優先です。

やり取りのスクリーンショットを取る

チャットやメールの内容は、後の相談や返金交渉に必要な証拠になります。占い師や運営者とのやり取りをすべてスクリーンショットで保存しておきましょう。特に料金の説明や「特別な鑑定」「呪いを解く」などの文言がある部分は重要です。

請求メールや決済履歴を保存する

クレジットカードや電子マネーの決済記録も大切な証拠です。請求メール、領収書、利用明細のスクリーンショットを残してください。返金を求める際、決済履歴がなければ交渉が難しくなります。

運営会社名・URL・電話番号をメモする

サイトの運営者情報を確認できる場合は、必ずメモを残しておきます。詐欺業者は後から会社名やURLを変更して逃げるため、発見時点の情報を保存することが必要です。

相手の名前や使われたニックネームも控える

占い師が名乗っていた名前やニックネーム、プロフィール画像も記録しましょう。偽名であっても、同じ人物が別名で活動しているケースの特定に役立ちます。

証拠を削除しない

恥ずかしい、怖いと感じても、証拠を削除してはいけません。証拠がなければ被害の証明が困難になり、返金や法的対応が難しくなります。スマートフォンやクラウドに複数のバックアップを取っておくと安全です。

ステップ2|悪質占いサイトを使った場合の相談先と対応方法

次に、保存した証拠をもとに、適切な相談機関に連絡します。個人で交渉するよりも、専門機関のサポートを受けることでスムーズに対応できます。

消費者ホットライン188に相談する

全国共通の消費者ホットライン「188(いやや)」は、悪質商法に関する相談を受け付けています。電話をすると、最寄りの消費生活センターにつながり、具体的なアドバイスを受けられます。

クレジットカード会社に利用停止を依頼する

支払いにクレジットカードを使った場合は、すぐにカード会社へ連絡してください。不正利用の疑いがある場合、決済を停止してくれることがあります。未決済分はキャンセル処理ができる場合もあります。

警察のサイバー犯罪相談窓口に通報する

悪質占いサイトは、サイバー犯罪として扱われることがあります。警察のサイバー犯罪対策課や都道府県警の専用窓口に相談すれば、被害届の提出も可能です。証拠を整理して提出すると、被害が広がるのを防ぐことにつながります。

弁護士や法テラスで法的アドバイスを受ける

法テラスでは、無料または低料金で法律相談が受けられます。弁護士を通じて内容証明郵便を送ることで、返金請求や関係遮断の交渉を進めることも可能です。法的手段を取る際には、証拠が非常に重要です。

私たちインサイト法律事務所のように占い詐欺専門の弁護士事務所もありますので、法的アドバイスを受ける際には相談先も吟味してください。

→インサイト法律事務所の悪質な占いや霊感商法への対応

ステップ3|悪質占いサイトを使った後に同じ被害を防ぐための対策

被害後は、再発防止のために普段の行動や意識を見直すことが必要です。詐欺業者は常に新しい形で現れるため、情報リテラシーを高めることが自分を守る第一歩になります。

信頼できる大手サイトだけを利用する

大手企業や実在の運営会社が関与している占いサービスを選びましょう。料金体系や特定商取引法の表示が明確なサイトは信頼性が高いです。

無料占いや個別DMには返信しない

SNSやメールで「無料鑑定」「あなたに特別なメッセージ」などと送られてくるものには反応しないようにしましょう。最初は無料でも、最終的に課金へ誘導されるのが典型的なパターンです。

特定商取引法の表記を確認する習慣をつける

利用前に必ず特定商取引法の表記ページを確認してください。運営者情報や所在地、問い合わせ先が明記されていないサイトは危険です。

不安をあおる言葉に反応しない

「このままだと不幸になる」「放置すると悪いことが起きる」といった不安をあおるメッセージは、詐欺師の典型的な手口です。冷静に一歩引いて考える習慣を持ちましょう。

SNSやレビューで最新の詐欺情報を確認する

悪質サイトの情報はSNSや口コミサイトで共有されることがあります。被害事例を調べることで、新たな詐欺手口を事前に知ることができます。日常的に情報をチェックしておくと安心です。

悪質占いサイトを使った人によくある不安とその解消法

悪質サイトを利用してしまった後、多くの人が不安や恐怖を感じます。ここではよくある不安と、その解決策を整理します。

お金を取り返せるか不安(→証拠があれば返金交渉可能)

決済記録やメッセージの履歴があれば、返金交渉は可能です。消費生活センターや弁護士の支援を受けて正式に請求しましょう。カード会社への申し立ても有効です。

個人情報が悪用されないか心配(→警察や個人情報保護委員会に相談)

氏名や住所、メールアドレスを登録した場合、個人情報保護委員会や警察に相談してください。情報が他社に流用される前に対応できます。

家族や友人に知られたくない(→専門機関で匿名相談可能)

消費生活センターや法テラスでは匿名で相談可能です。誰にも知られずに問題を解決したい人でも安心して利用できます。

占い師から連絡が続く(→ブロックして再連絡禁止を明示)

占い師や運営者からの連絡はブロックし、今後一切の連絡を拒否する意思を明確に伝えましょう。しつこい場合は警察に相談して構いません。

他のサイトが信用できない(→運営元・料金・口コミを確認)

新しい占いサービスを利用する際は、必ず運営元を確認し、料金体系と口コミを複数の情報源で照らし合わせましょう。透明性のある運営会社を選ぶことが最も安全です。

まとめ|悪質占いサイトを使ったときの3ステップで自分を守ろう

占いサイトの詐欺被害は、誰にでも起こり得ます。しかし、早い段階で正しい行動を取れば、被害を最小限に抑えることが可能です。最後に重要なポイントを整理します。

まずは証拠を確保して冷静に対応する

最初の行動が後の結果を左右します。証拠を残し、焦らず順序立てて対応することが大切です。

専門機関に相談し正しい手続きを取る

一人で抱え込まず、消費者ホットラインや法テラスなど信頼できる機関に早めに相談しましょう。

同じ被害を防ぐために信頼できるサイトを見極める

安全な占いサービスを選ぶためには、運営情報・料金体系・口コミの三点を確認する習慣を持つことです。

個人情報やお金をむやみに渡さない

運営実態のわからない相手に支払いを行わないこと。これが最大の予防策です。

不安なときは一人で抱えずすぐに相談する

どんな小さな疑問でも、専門機関へ相談してください。早期対応があなたを守ります。