ネットライドキャッシュが詐欺で利用されている!ご注意を!

ネットライドキャッシュ(NetRideCash)は、株式会社ラッセルが発行しているプリペイド式の電子マネーです。主にオンライン上でのサービス利用、コンテンツ購入といった支払いに利用されます。「安全・簡単・便利な大人の電子マネー」というキャッチコピーにあるように、主に20歳以上の成人向け、アダルト向けサイトでの利用を想定しており、購入も20歳以上に限られます。ネットライドキャッシュはコンビニで購入できることや匿名性があることから、人気を博していますが、詐欺に利用されることも少なくありません。

ネットライドキャッシュはこんな電子マネー

ネットライドキャッシュはプリペイド式の電子マネー(ネットライドキャッシュ公式サイトより)

ネットライドキャッシュはプリペイド式の電子マネーです。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマートといった全国のコンビニエンスストアで購入することができます。ネットライドキャッシュを利用するために、口座を開設したり、アカウント登録したり、あるいは特殊な周辺機器などは必要ありません。事前に購入した金額分だけ利用できます。

ネットライドキャッシュの購入は簡単

ネットライドキャッシュを購入できるコンビニ(ネットライドキャッシュ公式サイトより)

ネットライドキャッシュの購入・利用は簡単です。まず購入はコンビニのマルチコピー機などの端末を操作して、発行される申込券をレジに持参して支払います。オンラインでの購入はできません。

購入できるネットライドキャッシュの金額は2,000円、3,000円、5,000円、10,000円、20,000円、30,000円、40,000円、50,000円の8種類。ネットライドキャッシュの1pointは1円と同じ価値を持ちます。購入額分のポイントが残高となります。

ネットライドキャッシュを購入すると英数字16桁のプリペイド番号が付与されます。ネットライドキャッシュの公式サイトに入り、このプリペイド番号を入力すると残高を確認できます。

ネットライドキャッシュは大人の電子マネー

ネットライドキャッシュは主に20歳以上の成人向けサイトでの利用を想定しているものです。購入が20歳以上に限られているのはそのためです。

ネットライドキャッシュ公式サイトにおいて、利用者を全年齢対象として紹介されているのはゲームサイトの「DRAKEN」と、グラビアアイドルやレースクイーンの画像や動画コンテンツが提供されている「GravureStar」のみ。それ以外のサイトは成人、アダルト向けサイトとなります。

サービスの利用、コンテンツ購入にあたっては、16桁の英数字IDを入力して決済します。決済を行う際、サイトから求められるのはこの英数字IDだけであり、個人情報の入力不要。匿名で決済が可能です。個人情報が漏洩することはありません。

ネットライドキャッシュはWebMoneyに交換も可能

ネットライドキャッシュのポイントは同じ電子マネーのWebMoneyのポイントに等価交換できます。WebMoney は携帯電話会社auのグループ会社であるauペイメントが発行しています。ネットライドキャッシュの1PointはWebMoneyの1pointとなります。

WebMoneyの加盟店は4,000以上。オンラインゲーム、SNSやブログ、動画や放送、音楽配信、電子書籍といったネット上のサービスで、利用料やコンテンツ購入料の決済に使えます。また、Amazonは直接利用できませんが、WebMoneyでAmazonギフトカードを購入するという方法によってAmazonでのショッピングにも利用できるのです。

ネットライドキャッシュはこういった観点から換金制の高い電子マネーだといえます。

換金性が高いネットライドキャッシュは詐欺に利用されやすい

ネットライドキャッシュをWebMoneyに交換すればAmazonギフトカードも購入できる

ネットライドキャッシュとして利用できるサイトは主に成人向けとなります。しかし、WebMoneyに交換することで用途は一気に拡大します。ネットライドキャッシュもWebMoneyも匿名性があります。さらにAmazonギフトカードにまで換えられてしまったら、もう後を追うのは不可能になってしまいます。ネットライドキャッシュはこうした特性から詐欺に利用されやすい電子マネーだといえるでしょう。それだけにネットキャッシュライドユーザーは常日頃から細心の注意を払い、プリペイドナンバーをしっかりと保管しておく必要があります。

ネットライドキャッシュが詐欺に利用される事例

ネットライドキャッシュの利用には、いくつかのリスクや注意点があります。ネットライドキャッシュのプリペイドIDは悪意を持った他人に教えてしまうと、騙し取られます。その事例をご紹介しましょう。

代わりにネットライドキャッシュを買ってきて!

オレオレ詐欺同様、騙す相手の家族や親類、友人になりすまし、「いま、自分で買いにいけないのでコンビニでネットライドキャッシュを買ってきて」「買ってきたネットライドキャッシュのカードにあるプリペイド番号を写メで送って」、これはネットライドキャッシュの残高を騙し取る典型的な詐欺の手口です。プリペイド番号を教えた途端、残高はゼロになるでしょう。

ネットライドキャッシュの代理購入を依頼された場合、相手がなりすましでないかどうかを確認しましょう。電話の場合、一度切って、こちらから掛け直す、メールの場合、ご自身が知っているメールアドレス宛に返信して問い合わせて本人確認をするなど、まず一呼吸置くことでネットライドキャッシュを騙し取ろうとする相手なのかどうかを見極めることができます。

宝くじの高額当選を謳う悪質な占いサイトのポイント代金(鑑定料)

悪質な占いサイトのサイト代金(ポイント料)として利用されるケースは多くあります。24時間コンビニで購入できることから、悪質サイトの鑑定師から「もう少しで鑑定が終わる」「当選番号がわかる」などと言われ、早急に鑑定の続きを求められ、1日に何度もコンビニに足を運んだという方も多くいらっしゃいます。

懸賞の当選金、遺産の譲渡、受け取りには手数料が必要!

「懸賞に当選しました!受け取るためには手数料が必要です」「遺産が入ったのですが、多額の税金を払いたくないから譲渡したい!受け取りには手数料が必要!」「ネットライドキャッシュで手数料を送ってください」、こういった内容のメールもほぼ全部が迷惑メールであり、あなた方を騙そうとしています。金を受け取るために手数料が必要だというのは冷静に考えてみるとおかしいことに気が付くはずです。ネットライドキャッシュではこうした手口を「詐欺的サクラ商法」として、注意喚起しています。ネットライドキャッシュ公式サイト「詐欺的サクラサイト商法とは?」をご参照ください。

詐欺的サクラサイト商法とは?(ネットライドキャッシュ公式サイト)

ネットライドキャッシュで詐欺に遭った場合の対処は?

ネットライドキャッシュの残高は公式サイトで確認可能(ネットライドキャッシュ公式サイトより)

ネットライドキャッシュの公式サイトでは詐欺的サクラサイト商法と思われる手口で詐欺に遭い、決済してしまった場合の返金手続きについて紹介しています。

1―まずは、利用されたNetRideCashの管理番号を確認して下さい。

管理番号とは、レシートやチケットに記載されているプリペイド番号と必ず対で発行されるN+16桁の数字(例:N202005010000000)です。

2―最寄りの消費者センター又は弁護士事務所又は最寄りの警察署などに経緯書と管理番号を準備してご相談ください。 

3―当カスタマーサポートでは各ご相談先からの依頼によって、ご利用頂いた決済履歴の調査を行います。

4―決済履歴調査によって利用されたNetRideCash加盟店、又は決済代行会社の連絡先情報を調査依頼頂きましたご相談先にご回答させて頂きます。

5―その後、ご相談先とご利用頂いたサイト間で返金交渉をおこなっていただきます。

最寄りの消費者センターが分からない場合は、消費者庁:消費者ホットライン「188番」へ電話でお問合せ下さい。

出展:ネットライドキャッシュ公式サイト「手続き」

これはつまり、騙し取った相手に対する情報提供については、被害者が相談された法律事務所などに提供はしますが、ネットライドキャッシュからは返金しません、直接交渉してください、ということです。

尚、当社では、資金決済法ガイドラインに従い加盟店管理の観点から、トラブル解決のお手伝い、当該加盟店に対する処分、又は注意喚起をさせて頂きますが、利用規約にございますように、加盟店とお客様間のトラブルに関しては、原則、当社から返金をすることは御座いませんので、ご理解頂けますようお願い致します。

出展:ネットライドキャッシュ公式サイト「手続き」

また、ネットライドキャッシュの加盟店とユーザーがトラブルとなった場合、注意などは行うが、ネットライドキャッシュから返金は行わないと告知しています。ネットライドキャッシュに関する詐欺に遭った場合、法律事務所などの相談窓口に行くしかないということです。

ネットライドキャッシュで詐欺に遭ってしまった!?ご相談は弁護士法人インサイト法律事務所へ

ネットライドキャッシュという電子マネーは「安全・簡単・便利な大人の電子マネー」として、主に成人向け、アダルト向けサイトのコンテンツ購入やサービス利用の決済に利用できるものです。WebMoneyポイントへの等価交換も可能であり、Amazonギフトの購入にも使えるようになるなど、使い勝手の良いことで知られています。

決済時に必要なのはネットライドキャッシュ購入時に付与されるプリペイド番号のみ。この匿名性を利用した詐欺が横行しています。ネットライドキャッシュの残高を騙し取られる詐欺被害に遭ったかもしれない、詐欺被害に遭ってしまったという方、プリペイド番号と同時にレシートやチケットに記載されているN+16桁の数字を用意して、できるだけ早くインサイト法律事務所にご相談ください。 弁護士法人インサイト法律事務所の代表弁護士、大川博俊弁護士はこれまでに数多くの詐欺の事例に対応し、解決を図ってきました。詐欺で騙し取られたお金は全額ではないかもしれませんが、取り返せることがあります。まずはインサイト法律事務所へご相談ください。