占い師に「宝くじを当てるようにする」と言われたら信じてもいいの?詐欺との見分け方を徹底解説

「あなたは宝くじが当たる運命にあります」と言われたら、あなたは信じますか?

もしかすると、そんな言葉に心を揺さぶられてしまうかもしれません。誰だって大金を手に入れたいと思うものです。

しかし、そうした占いの言葉の裏には、詐欺やトラブルが潜んでいることもあります。本記事では、占い師と宝くじの関係、信じていい言葉・警戒すべき兆候などをわかりやすく解説します。

目次

宝くじを当てると占い師に言われたら信じていいの?

この章では、「宝くじを当てるようにする」と占い師に言われたときにどう考えるべきかを、3つの視点から解説します。

「未来を完全に当てる」占い師はいない

占い師がどれだけ経験豊富で有名だったとしても、未来を完全に予測できる人間はいません。

未来は無数の可能性の集合であり、一人の人間が絶対に起こることを予知するのは不可能です。

占いはあくまで「可能性を読むもの」「傾向を知るもの」であって、確定した未来を示すものではありません。

そのため、「宝くじに当たる」と断言されても、鵜呑みにせず冷静に考えることが大切です。

「当たる」と断言するのは詐欺の可能性がある

「絶対当たります」「今年あなたは一攫千金を掴む運命です」といった断定的な言葉には注意が必要です。

占いで100%を保証する発言は、詐欺や商業目的の誘導の可能性が高いと考えてください。

実際に、そうした断言によって高額な鑑定料やグッズの購入を迫られるケースが多く報告されています。

「当たる」と断定されたときほど、警戒心を持つようにしましょう。

お金を要求されたら要注意

占いのアドバイスだけでは終わらず、「もっと詳しく見るには追加でお金が必要」「波動を整える儀式・鑑定が必要」などと言われたら赤信号です。お金の要求が増えるほど、それは本来の占いではなく商業的な搾取になっている可能性があります。

「当たる」ことをエサにして、不安を煽りながら金銭を引き出そうとする手口に気をつけましょう。

宝くじと占い師の関係って本当にあるの?

この章では、占いと宝くじの関係性について、仕組みや考え方をもとに解説します。

宝くじは完全にランダムな仕組み

宝くじの当選は、完全にランダムな抽選で決まります。

コンピューターによる無作為な番号の選定が行われており、特定の人物の運や行動によって左右されるものではありません。

そのため、占い師が「あなたは絶対当たる」と言っても、その結果に直接的な影響を与えることはできないのです。

あくまで運任せであることを忘れてはいけません。

占いは運勢や傾向を見るもので、結果を保証するものではない

占いの本来の役割は、「運勢の流れ」や「行動のヒント」を示すことです。

未来の確定ではなく、『今の自分の状態』から見た可能性を探るツールと捉えるのが正しい理解です。

「金運が上昇している時期なので、宝くじを買うには良い時期」といったアドバイスなら現実的ですが、「確実に当たる」といった断言は本来の占いとはズレています。

占いの性質を正しく理解しておきましょう。

過去に「占いで当てた」事例は裏付けがない

ネット上やSNSでは、「占い師のアドバイスで宝くじが当たった」という話も見かけますが、その多くは証拠や裏付けがありません。

信じたくなる話ではありますが、それが本当である保証はありませんし、意図的に仕組まれた宣伝の可能性もあります。

一方的な発言だけを信じるのではなく、情報の出どころや信ぴょう性を冷静に見極めましょう。

信頼できるデータや証明がない限りは、話半分に聞くことをおすすめします。

「宝くじが当たるようにする」と言う占い師に注意すべき理由

この章では、「当たるようにする」と断言する占い師に潜む危険性を詳しく紹介します。

当選をエサに高額な鑑定料を取るケースがあるから

「あなたに特別な金運がある」と持ち上げたうえで、数万円〜数十万円の鑑定料を請求されるケースがあります。

当選の期待感を煽ることで、お金を引き出そうとする巧妙な手口です。

このような場合、鑑定の内容も抽象的で曖昧なものが多く、満足のいく説明は得られません。

「高額な料金=良い結果が得られる」わけではないことを、しっかりと意識しましょう。

個人情報を悪用されるリスクがあるから

占いの相談をする中で、名前・生年月日・住所などの個人情報を聞き出されることがあります。

その情報が第三者に渡ったり、悪用されたりするケースも実際に存在します。

詐欺グループが占いを装って情報収集していることもあるため、信頼できない相手には個人情報を提供しないようにしましょう。

また、SNSやチャットアプリでのやり取りにも注意が必要です。

霊感商法などの詐欺に発展する可能性があるから

占いの延長として、「あなたの運をもっと良くするには波動修正が必要」と言って、高額なグッズやサービスを勧めてくることがあります。

これは典型的な霊感商法と呼ばれる手口で、法的にも問題視されている行為です。

精神的に不安を抱える人ほど、こうした言葉に引っかかりやすくなってしまいます。

「不安をあおる」「高額請求が続く」といった兆候には特に注意しましょう。

一般的な占い師は宝くじについてどう言う?

誠実な占い師は、「宝くじが当たる」とは言いません。その理由と一般的な占い師の姿勢について見ていきましょう。

「当たるかどうかは保証できません」と伝える

一般的な占い師は、まず「未来はあくまで可能性であり、確定ではない」と説明します。

宝くじに関しても、「買うタイミングの運気は良い」といったアドバイスをすることはあっても、「当たる」とは決して断言しません。

当たると保証すること自体が、占いの本質から外れているからです。

誠実な姿勢を持つ占い師ほど、はっきりとその限界を伝えてくれます。

金運の傾向や運気の流れをアドバイスするだけ

占い師ができるのは、「今のあなたの金運の流れ」や「チャンスの時期」などの傾向を伝えることです。例えば、「この月は出費がかさみやすいので注意」「この週は良い出会いやチャンスがあるかも」といったアドバイスなら健全です。

これらは人生の流れを見て、気をつけるべきポイントを知るための参考となります。

結果を保証しないことこそが、一般的な占いの姿勢です。

占いをエンタメとして楽しんでほしいと考えている

一般的な占い師は、「占いは人生を楽しむためのスパイス」であり、「人生のすべてを決めるものではない」と考えています。

占いを過信せず、参考程度に取り入れることが大切だと伝える占い師ほど、信頼できます。

占いに依存せず、自分の判断で人生を切り開くためのヒントとして活用するというスタンスが、正しい占いの使い方です。

「絶対に当たる」と言う占い師より、「可能性のひとつとしてお伝えします」と言える占い師を選びましょう。

宝くじと占い師の話にだまされないためのチェックポイント

実際に被害にあわないために、怪しい占い師を見抜くためのチェックリストを紹介します。

「必ず当たる」と断言されたら疑う

最もわかりやすい見分け方は、「断言」されるかどうかです。

「絶対に」「確実に」「当選間違いなし」といった言葉は詐欺の常套句です。

占いは未来の一部を読み解くもので、断定的に語ること自体が不自然です。

こうした言葉を使ってくる人には、警戒心を強く持つべきです。

鑑定が不自然に継続する場合には警戒する

悪質サイトの占い師の鑑定は、終わることはなく半永久的に続きます。「高額当選のため」「あと少しで鑑定が終わる」等と言いながら結局は鑑定が終わらず、次々と指定された言葉や呪文を送らせる鑑定は詐欺を疑ってください。

実績や口コミが確認できない場合は避ける

信頼できる占い師であれば、過去の口コミやSNSでの評判が一定以上あります。

もし全く情報がない、または過度に称賛されたレビューしか見当たらない場合は、ステマやなりすましの可能性も考えられます。

可能であれば、知人や友人の紹介など、実際に体験した人の話を参考にするのが安心です。

「ネットで見つけた」だけではリスクが高いことを覚えておきましょう。

もし宝くじと占い師のことでトラブルになったらどうする?

もしも占い師との間で金銭的・精神的なトラブルが発生した場合、すぐに行動を起こすことが大切です。

消費生活センターに相談する

まずは各自治体の「消費生活センター」に相談するのが第一歩です。

専門の相談員が内容を聞いてくれて、必要に応じて返金交渉や業者への対応を助けてくれます。

相談は無料で、匿名でも受け付けてくれることが多いので、気軽に連絡してみましょう。

全国どこからでも電話できる「消費者ホットライン」もあります。

国民生活センターの「消費者ホットライン」に電話する

番号は【188】(いやや!)で、最寄りの相談窓口につながります。

占い商法やスピリチュアル詐欺のような事例も多数扱っているため、適切な対応をしてもらえます。

「泣き寝入りせず、まずは相談」が解決への第一歩です。

一人で抱え込まず、専門機関の力を借りましょう。

警察や弁護士にも相談できる

被害が明確な場合や詐欺の可能性が高い場合は、警察に被害届を出すことも検討しましょう。

また、弁護士に相談すれば、返金交渉や訴訟などの手続きについてアドバイスが受けられます。

弁護士ドットコムなどの無料相談サービスを活用するのも手です。

状況が悪化する前に、専門家の意見を聞くのが大切です。

まとめ:宝くじ 占い師という言葉にだまされないために

最後に、今回の記事のポイントを整理しておきましょう。

占いで「当たる」と言い切る人は要注意

占いは未来を予測する手段の一つにすぎず、「保証」や「断定」ができるものではありません。

「絶対に当たる」という言葉を使う占い師には要警戒です。

冷静な判断と情報の見極めが、トラブルを防ぐ鍵になります。

冷静に情報を見極めることが大切

占いは人生のヒントとして活用するものですが、依存したり、過度に信じすぎると危険です。

高額請求や個人情報の悪用など、詐欺のリスクもあることを忘れず、判断力を持ちましょう。

「信じたい気持ち」と「現実の危険性」のバランスが重要です。

少しでも不審に感じたら第三者に相談する

違和感や不安を感じたときは、自分ひとりで抱え込まずに、家族や友人、専門機関に相談しましょう。

誰かに話すことで冷静な視点を取り戻せることもあります。

大金を失う前に、まずは冷静な一歩を踏み出しましょう。

弁護士法人インサイト法律事務所は占い詐欺に強い

第二東京弁護士会に所属する大川博俊弁護士が代表弁護士を務める弁護士法人インサイト法律事務所は数多くの占い詐欺の事例に対応してきました。占い詐欺では多くの場合、鑑定結果で不安を煽ってきます。もし、自分は占い詐欺に騙されているかもしれない、ご家族の様子がおかしい、 騙されているようだ、占い詐欺被害に遭ったかもしれない、そう思ったときには一人で悩まず、できるだけ早く、インサイト法律事務所にご相談ください(ご相談無料)。