レース前に結果は決まっている!?それはギャンブル詐欺です!

メールや電話を使い、相手と対面することなくやりとりを行い、騙し、信頼させ、会員登録料や有料情報料として、指定した銀行口座にお金を振込ませたり、クレジットカード決済させたり、あるいは運営しているサイトに誘き寄せてポイントを消費させたりする。こうした詐欺行為は特殊詐欺と呼ばれるものです。特殊詐欺にはみなさんがニュースなどで耳にされているオレオレ詐欺、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺などがあります。「パチンコやパチスロの必勝パターンを教える」「競馬、競輪、競艇、オートレースといった公営競技の当たり番号を教える」、こうした「ギャンブル詐欺」も特殊詐欺の1つとして、注意が促されています。

東北在住の男性が今年9月、競馬詐欺で1,000万円騙し取られる

競馬のレースで競走馬の着順を事前に操作できると噓をついた業者が、準備金名目で多額の現金をだまし取っているといる詐欺が複数発生しています。昨年1月、長野県で70代の男性が競馬情報提供業者を名乗る男から「順位が確定しているレースがある」という誘いに引っかかり、情報提供料として943万円、騙し取られたと、読売新聞が報じました。

また、産経新聞の今年9月22日付け「競馬3連単、見事的中『レースは仕込み』とささやいた詐欺男の〝時間差トリック〟」というニュースを報じています。この記事では、競馬の無料情報サイトに登録した東北在住の男性が詐欺に遭い、1,000万円を騙し取られてしまった事例、ライブ中継のタイムラグを悪用した詐欺師の手口が紹介されました。

https://www.sankei.com/article/20230922-PYJTE6NZDFNGLCSKRZV53GIRO4/

競馬3連単、見事的中「レースは仕込み」とささやいた詐欺男の〝時間差トリック〟(産経新聞2023年9月22日付)

わたくしどもインサイト法律事務所にも最近、当たり馬券を教えるという競馬詐欺やパチンコ、パチスロの必勝パターンを教えるという情報商材を使った詐欺など、ギャンブル詐欺の被害に遭われた方からの相談が増えています。

着順や結果があらかじめわかっているギャンブルは存在しません!

産経新聞の報道にあった事例によると被害者は「地方競馬ではある程度の資金を出せば事前にレースを『作る』ことができ、芸能人らにはその情報が伝えられている」という誘い文句で騙されたといいます。

競馬を主催している日本中央競馬会(JRA)が注意喚起を促しているようにレースの結果があらかじめ決まっているということはありません。日本の競馬は競馬の施行を定めた法律である「競馬法」やJRAの競馬について定められた「日本中央競馬会法」に基づいて運営されています。こうした法律で不正は禁止されています。

中央競馬だけではありません。地方競馬でも同様です。また、競艇、競輪などの公営競技においても、着順や結果があらかじめわかっている、作られるレースは存在していません。「事前にレース結果が決まっている」という言葉で誘ってくる予想業者、情報会社は詐欺を行っている会社だと思って間違いありません。

絶対に勝てる!パチンコ・パチスロ必勝法はありません!それも詐欺です

パチンコ、パチスロは遊技機と呼ばれるものであり、厳密にいうとギャンブルではありません。しかし、ギャンブル的要素が強いものです。詐欺師はパチンコやパチスロといった遊技機にはまっている人の心の隙をついてきます。

業者が「絶対に勝てる方法がある」「あなただけに必ず勝てる台を紹介する」「メーカーが用意したよく当たる台の情報がある」「客のフリをして遊技をする打ち子アルバイトがある」といった言葉で誘ってきたら、それは間違いなくギャンブル詐欺です。

パチンコ・パチスロ業界団体が注意喚起

全国47の都道府県のパチンコ・パチスロホールの遊技業協同組合を会員とする協同組合連合会の全日本遊技事業協同組合連合会は「攻略法販売、打ち子 の(求人)募集について」と題したタイトルで注意喚起を促しています。その中で「攻略法は存在しません!」「打ち子(出玉PRスタッフ、モニター、サクラなど)派遣業[会員・アルバイト]などは、存在しません!」など、詐欺で利用される手口を挙げています。

https://www.zennichiyuren.or.jp/activity/release/kouryaku.html

「攻略法」販売、「打ち子 」の(求人)募集について(全日遊連ウエブサイト)

ギャンブル詐欺に遭ってしまった!返金してもらうためには

ギャンブル詐欺に引っかかってしまったというとき、返金してもらえるのでしょうか。全額にはならないかもしれませんが、返金してもらえる可能性があります。まずは全国の消費者センターやわたくしどもインサイト法律事務所のような詐欺被害相談窓口を設置している法律事務所にご相談ください。

ギャンブル詐欺の交渉は困難

ギャンブル詐欺被害の返金交渉を被害者ご自身でなさった場合、交渉までたどり着ける場合もあります。しかし多くの場合、業者は言葉巧みに言いくるめてくるでしょう。その結果、門前払いとなって、泣き寝入りしそうになっていた方を、わたしたちは何人も見てきました。

実際にはわれわれプロでも交渉に苦戦するケースがあります。一例をあげると、情報料を払ったのに情報が提供されなかったというのであれば、明らかに違法サイト、詐欺を働く業者であり、業者の居所がわかっているのであれば、返金交渉は詐欺行為を立証することで、交渉のテーブルに近づけます。

しかし、業者が提供してきた有料情報、予想が外れたから、「おかしい」「お金を返せ」と言うことは難しいのです。当たらなかったにしても情報料の対価として、予想情報をもらってしまっているからです。このことからもお分かりいただけると思いますが、ギャンブル詐欺、特に競馬や競輪、ボートレースといった公営競技の情報提供会社の詐欺行為を、一般の方が立証するのは非常に困難です。返金交渉にノウハウを持つ、われわれプロにお任せいただきたいと思います。

勧誘時のプロセスが証拠に

ギャンブル詐欺では、被害に遭われた方が業者と直接返金交渉しようとしても、門前払いになるのがほとんどです。しかし、詐欺行為を行っている悪質な業者は勧誘時に、「関係者からの裏情報をもらっている」「デキレースがある」といったような、明らかな違法な勧誘以外にも、「高確率で的中を掴むことができる」「100万を手にするのはもうすぐ目前に」など、高額配当が得られる可能性が高いと内容を伝えて、情報料を支払わせています。そのため、違法な勧誘、過剰な射幸心を煽る内容の勧誘の有無が返金交渉において、重要になります。

そのため、詐欺にあったのではと思ったら、迅速に証拠保全のために、サイト側からの勧誘内容がわかるメール・メッセージ、パンフレットは消去せずに残しておくことや携帯電話のスクリーンショット機能を利用するなどして保存しておくことが大事になります。

法外な価格の情報料ではありませんでしたか?

わたくしどもインサイト法律事務所が返金交渉を行う際には違法な勧誘や射幸心を煽るような勧誘であった場合以外にも、法外な価格、数万円、中には数百万円の料金になっているようなものであれば、その情報内容と金額、結果によりますが、交渉の余地が出てきます。

業者とわたくしどもが交渉する際、相手側は情報の的中したのか、不的中だったのかということに関しての主張をしてきます。これはわたくしどもの相談窓口にいらしている被害者に対して、業者側は提供していなかったプランだったのにも関わらず、依頼者のプランで的中していた、と主張し、自分たちは間違っていない、騙していない、と誤魔化そうとする詐欺の手口です。

ギャンブル詐欺の被害に遭われ、わたくしどもインサイト法律事務所へ相談にいらっしゃるほとんどの方が、「ギャンブル情報サイトを利用している際には業者を信用していたので、支払い金額や情報内容などを毎回まとめておくことはなかった」とおっしゃいます。しかし、交渉に当たってはわたしたちの側でも事実がどうだったのかを把握しておく必要があります。

ギャンブル詐欺かもと思ったらまずは証拠保全を

そこで、私どもインサイト法律事務所へ相談にいらっしゃった被害者の方々にお願いしているのは、まず冷静になって証拠を保全していただくということです。

不的中が続き、当初の業者側の勧誘と結果が異なるなど、業者、サイトに対して少しでも不審に思い始めたら、過去のメールなどを見て、ご自身が選択され、支払いを行ったプラン、業者から提供された情報や、その回数、的中や不的中などの結果を思い返して、まとめられるようにしておきましょう。

インサイト法律事務所はギャンブル詐欺の被害者に寄り添います

わたくしども弁護士法人インサイト法律事務所は競馬、ボートレース、競輪などのギャンブル詐欺はもちろん、占い詐欺や副業詐欺など、さまざまな詐欺事件の被害者に寄り添い、返金交渉にあたってまいりました。代表弁護士の第二東京弁護士会所属・大川博俊をはじめ、返金交渉に豊富な経験を持つスタッフたちが在籍しています。詐欺被害に遭って、騙し取られたお金は取り戻せる可能性があります。決して諦めないでください。わたくしどもインサイト法律事務所はギャンブル詐欺の被害に対する無料相談窓口を開設しています。着手金は無料です。お一人で悩まず、まずは相談にいらしてください。