サクラサイトで騙された!その返金方法は?弁護士が解説!
友人、恋人、結婚相手など、人と出会ったり、知り合ったりするきっかけが変化しています。かつては学校や職場、友達の紹介などが一般的でした。しかし、最近はSNS、出会い系サイト、マッチングアプリといったインターネットサービスを介した出会いも少なくありません。婚活サイトなどを運営する大手企業が20代から40代の独身男女に行ったアンケートの結果で恋愛や結婚意向がある恋人のいない独身者のうち4分の1の人が婚活サービスの利用経験があると回答していたそうですし、婚活サービス利用によって恋人ができたという割合も年々上昇しているといいます。出会い系サイトやマッチングアプリも信用できるもの、身近なものが多くなっているということです。
一方でサクラを使った出会い系サイトや副業サイトなどによって行われる詐欺行為も後を絶たない状況にあり、被害者の数は増える一方です。こうしたサクラサイトで被害にあったお金は戻ってくるのでしょうか。またどのようにして返金させていくのでしょうか。返金交渉の現場にいるわれわれ弁護士から解説させていただきます。
目次
サクラサイトとは?
サクラサイトがどんなサイトか、みなさんご存知でしょう。おそらく多くの方が挙げられるのが出会い系を装ったサクラサイトではないでしょうか。サクラサイトは「サクラ」が詐欺行為を働くサイトです。友人や恋人、結婚相手を探している人を巧みな宣伝文句や画像で誘い、お金を騙し取っています。また、副業を探している人を騙すサクラサイトもあります。サクラは客のふりをしている、仕込まれた「偽客」のことです。サクラサイトでは運営業者側に雇われ、参加者を誘き寄せる役割を担っています。サクラは詐欺罪が成立すると逮捕される可能性がある違法行為です。
サクラサイトの手口、よく見られるのは出会い系
サクラサイトの手口で一番多く見られるのは出会いを求める人を誘うものでしょう。登録もしていないのに「本物の恋をしよう」「初心者でも出会える」「すぐ会える」「無料で登録」などのタイトルでサクラから送られてくるメールはほぼまちがいなく詐欺をはたらくサクラサイトへ誘導するものです。またサクラサイトで出会う利用者も一般ユーザー、登録者のふりをしたサクラです。最近はサクラサイトではなく、「LINE教えて!」「LINE教える!」というパターンの、LINEを利用したサクラによる詐欺も横行しています。
出会い系を装ったサクラサイトは一向に減る様子がありません。登録した覚えのないようなところから来たメール、あるいは出会い系のタイトルのメールなどは開かずに削除することが、サクラサイトの詐欺から身を守ることになります。
サクラサイトで副業勧誘
最近、わたくしどもインサイト法律事務所へ相談にいらっしゃる被害者の方の中に見られるのが、副業、在宅ワークを斡旋するサイトを装ったサクラサイトで行われている詐欺です。SNSやマッチングアプリで知り合った人から「男性の悩み相談にのるだけで高額収入」「話し相手になるだけの簡単なお仕事」などと誘われ、サクラサイトに登録。サイト登録料、相談者の個人情報閲覧料、システム使用料、文字化け修復費用など、さまざまな理由で課金され、そのたびにサイトの有料ポイントを購入。気が付くと数百万円も支払っていたという事例がありました。
この手のサイトへ誘った人物はサクラ、相談者もサクラ、サイトもサクラと、非常に悪質だといえます。「悩み相談だけ」「話し相手だけ」で高収入はありえません。注意が必要です。
サクラサイトでの詐欺被害は返金される?
わたくしどもインサイト法律事務所は返金交渉を専門的に行うことで、これまでに数多くの詐欺被害者救済活動に取り組んでまいりました。被害に遭った相談者の方々から聞かれるのは「サクラサイトでの被害は返金してもらえるのか」ということです。
サクラサイトでの詐欺被害は交渉次第で返金される可能性があります。被害に遭っても泣き寝入りしないでください。国民生活センターやわたくしどもインサイト法律事務所のような相談窓口を開設している法律事務所へ行きましょう。
返金交渉はプロでも困難な場合があります
サクラサイトで被害に遭われた方の返金交渉は基本的にサイト運営会社もしくは各支払方法の決済先、例えばクレジットカードであれば決済の引き落とし先、銀行振り込みであれば銀行口座の名義人などへの請求・交渉になります。
わたくしどもでは多くの案件を取り扱ってきており、ノウハウもあるのですが、それでも返金交渉が困難なときがあります。
返金が大変だったケースの一例を挙げると、運営会社や決済先、つまり口座名義人との交渉ができないという場合です。特に、サクラサイトを運営している会社が海外サイトだったり、運営会社が架空だったりというときには、決済先とコンタクトが取れるかどうかが重要になります。
サクラサイトで返金が困難だった事例
わたくしどもインサイト法律事務所が最近取り扱ったサクラサイトに対する返金交渉で非常に困難な事例がありました。ここでご紹介させていただきたいと思います。
東京在住50代の男性が220万円の被害に
被害に遭われたのは東京都在住50代の男性です。マッチングアプリで知り合ったサクラの女性から出会い系のサクラサイトに誘導され、女性とのやり取りにお金を支払ってしまいました。被害額は220万円でした。
男性は当事務所にご相談に来られました。わたくしどもで調査した結果、サイトを運営している会社は架空会社でした。そこで、支払い先の口座名義人を特定しました。この名義は法人でした。まずは運営会社にメールで通知し、口座名義会社にも郵送で通知を行いました。しかし、指定期日まで回答が来なかったため、口座名義会社に催促状を送付。催促状に対しても回答はありませんでした。
口座の名義会社を突き止め直接交渉へ
わたくしどもの調査で支払い先の口座名義会社が都内にあることは突き止めていたため、直接訪問。その日は留守でしたが、後日、この会社から連絡があり、無事、和解交渉に辿り着くことができました。相手が交渉の土台に乗らない場合、裁判などの手続きをするしかなく、被害者の方たちのご負担も大きくなってしまいます。わたくしどもとしては、なるべく交渉で解決に至るよう努力しています。
交渉はできればプロにお任せください!
ところで、この事例をみて、ご自身でも詐欺を働いた相手と直接交渉できるのではないか、と思われたかもしれません。しかし、直接交渉、ましてやサイト運営会社の所在地と思われるところへ訪問するのは、おすすめできません。ご自身でサイト運営会社を突き止めることができても、できれば返金交渉のプロにお任せいただきたいということです。
運営している相手がどんな人物なのか、どんな企業なのかがわからない状態のところを直接訪問することは危険と背中合わせの行為です。
サクラサイトの詐欺による被害の相談、返金交渉はインサイト法律事務所へ!
サクラサイトで騙し取られたお金は取り戻せるかもしれません。今回紹介した事例のように困難な場合もあります。しかし、わたくしどもではこれまで蓄積してきたノウハウと交渉力で解決を目指しています。弁護士法人インサイト法律事務所ではネット詐欺に遭われた被害者を救済するべく交渉し、返金させてきた実績がございます。 ご自身がサクラサイトの被害に遭っていると気が付いたとき、もしかしてサクラに騙されているのではないかと思ったときには、インサイト法律事務所にご相談ください。インサイト法律事務所はサクラサイトなどで詐欺被害に遭った方々の無料相談窓口を開設しています。着手金は無料です。