サクラサイト商法は出会い系だけ?悪質化する手口に要注意!

「サクラサイト商法」という言葉、聞いたことありますか。一般人、一般参加者を装った人物、サクラが騙すことを目的に参加していたり、運用していたりするサイトで行われている商売のことであり、「詐欺」「詐欺行為」です。サクラサイト商法でよく知られているのは出会い系サイトを使ったものではないでしょうか。虚偽のプロフィールや写真を使い、異性からお金を騙し取るという詐欺行為です。国民生活センターや行政機関、法律事務所などがインターネットユーザーに注意喚起を促し続けておりますが、被害者の数は一向に減少しません。また、悪いことにサクラサイト商法は新たな手口も増え続けています。出会い系以外でも「サクラサイト商法」による詐欺行為が散見されています。

サクラサイト商法に引っかからないために知っておきましょう

わたくしどもインサイト法律事務所の弁護士がセミナーや講演で受ける質問の中に「サクラに引っかからないようにするにはどうすればよいのか」「サクラと一般参加者とはどう見分けたらよいのか」「サクラサイトかどうかはどう見極めるのか」といったものがあります。SNSなどの利用者が増えたことによって、人との出会う場が学校や職場、近所といったリアルの世界から、ネット上のコミュニティやグループ、バーチャルの世界へ広がってきたのがその要因の一つとして挙げられます。サクラサイト商法に引っかからないためには、サクラサイト商法のパターンを知っておくとよいでしょう。

サクラサイトってどんなサイト?

「サクラサイト」とはどんなサイトなのでしょうか。サクラサイトはサイト業者、あるいはサイト業者に雇われた「サクラ」がさまざまなキャラクターになりすまして、サイトへアクセスしてきた人、サイトやSNSのグループに参加してきた人を騙す詐欺行為を行うサイトです。相手を言葉巧みにおびき寄せ、メール交換や出会い、占いや鑑定を行ってもらうための有料サービスを利用させます。最近はこのほかに副業や投資に関連する有料サービスを利用させるものもあります。

サクラってどんな人?

サクラと呼ばれる詐欺師たちが相手を騙すために使うキャラクターは異性、芸能人、社長、投資コンサルタント、占い師など。サクラサイト商法に合わせて使い分けしています。騙す相手はインターネットで繋がった先、見えないところにいるのです。ですから一人が何種類ものキャラクターを使い分けているのは当然のこと。例えば、出会い系サイトで行われるサクラ行為では相手が男性であれば女性、相手が女性であれば、男性を名乗ります。一方、副業サイトで行われる場合には芸能人や社長といった人物を装うケースが見られます。

サクラサイトへの勧誘は宣伝やメールで

サクラサイト商法、そのスタートはWEB上での宣伝あるいはメールです。見ず知らずの相手なのにも関わらず、「こんにちは、お元気ですか」「久しぶり!ごはんにでも行かない?」というような友人からのようなタイトルだったり、「すぐに出会える異性が待っています」「良縁をお探しの方へ」のようなものだったり、あるいは「あなたは1億円当選の可能性があります」「みんなで10億円を山分け」といった懸賞金や宝くじ当選のようなタイトルで送られてくるものは間違いなくサクラによる迷惑メールであり、詐欺でお金を騙し取ろうとするものです。

インスタのダイレクトメッセージ勧誘された例も

また、最近、わたくしどもインサイト法律事務所がご相談に対応させていただいた中にはInstagramのダイレクトメッセージから勧誘されたという事例も出てきています。

サクラ行為を行っている人物は返信を待っています。ですから、こうしたメールやメッセージは開かない、見ない、見てしまってもURLリンクなどをクリックしない、間違ってクリックして、相手から返信が来ても無視するというのが詐欺から自分の身を守るために必要なことです。

サクラサイト商法は出会い系だけではありません

サクラによるサクラサイト商法は詐欺師グループが作ったサイト以外でも行われています。大手企業が運営している出会い系サイトは公的身分証明書を使った身元確認をしっかり行っている場合がほとんどで、サクラが登録しにくい状態になっています。また、男女ともに登録料が有料となっているサイトも同様です。

しかし、たとえ大手企業の運営とはいえども、その厳しい審査をすり抜けて、一般人、一般参加者を装い、登録しているサクラもいます。交流期間が短いにも関わらず、LINEなどのSNSや別の交流サイトへ誘導しようとする参加者、うまい投資話があるからと副業紹介サイトへ誘う参加者などはまずサクラだといえるでしょう。

他のサイトやLINEへ誘う参加者には注意しましょう。

副業サイトや占い・鑑定サイトにもサクラサイトがあります!

また、サクラ行為でお金を騙し取ろうとする詐欺グループが運営しているのは出会い系サイトだけではありません。

わたくしどもインサイト法律事務所へ相談にいらっしゃる被害者の事例で、出会い系と同じくらい多く見られるのが、副業サイトを装ったサクラサイトや、仮想通貨への投資話などを持ちかけてくるサクラです。みなさんが利用されているSNSの中にある趣味の集まりのグループなどにもこうしたサクラ行為を行う利用者が潜んでいる可能性があります。

「楽に稼げる話がある」「経営者の相談にのってあげてほしい。謝礼がもらえる」「無料で鑑定してもらえる」「条件のよい投資話がある」「稼げる商材がある」「お小遣いが欲しくない?」などの誘いにはのらないことです。メールのやりとりで有料ポイントを消費させられるサクラサイトへと引き摺り込まれるパターンがほとんどだといえます。

「楽に」「無料で」「条件のよい投資」などの言葉がある誘いはまず疑ってみた方がよいでしょう。

サクラサイト商法の被害で返金はしてもらえる?

サクラサイト商法の詐欺でお金を騙し取られた場合、相手から返金してもらえるのかという質問を、セミナーなどでよく受けます。もちろん簡単ではありませんが、騙し取られたお金は取り戻せる可能性があります。ですから、諦めないでください。

返金交渉のためには迅速に相談窓口へ

サクラサイト商法を行っている業者はある程度、お金を騙し取ったら、サイトを閉鎖し、姿をくらましてしまいます。そのため、ご自身が騙されたということに気がついたときには、できるだけ早く国民生活センターや全国の消費者センター、または相談窓口を開設している法律事務所などへ行ってください。わたくしどもも相談窓口を開設しております。相談される動きが早ければ早いほど、返金交渉にたどり着ける可能性が高まりますし、交渉まで辿り着ければ、返金される可能性ももちろん高まります。

退会の手続きや直接交渉は我慢した方がよいでしょう

サクラサイト商法に引っかかったとき、怖くなってサイトの退会手続きをしたり、あるいはご自身で相手にクレームを入れたくなったりするかもしれません。しかし、返金交渉はわたくしたち返金のプロにお任せいただきたいのです。返金交渉には証拠が必要です。しかし、退会手続きをされてしまったり、あるいは直接クレームを入れたりして退会させられたりすると、サクラサイト運営側が証拠を隠滅してしまう恐れがあるからです。

騙されてしまったと気がついたとき、まずは冷静になりましょう。ご家族や友人が被害に遭われたことを知ったときにはまず気持ちを落ち着けるようアドバイスしてあげてください。それから、わたくしどもインサイト法律事務所など、返金相談の窓口を設けているところにいらっしゃってください。

サクラサイト商法による詐欺被害に遭われたらインサイト法律事務所へ相談!

わたしたち弁護士法人インサイト法律事務所には、代表弁護士をつとめる第二東京弁護士会所属・大川博俊をはじめ、ネット詐欺に遭われた被害者を救済するべく、返金交渉に取り組んできた弁護士が在籍しています。ご自身がサクラサイト商法の詐欺で被害に遭っていると気が付いたとき、もしかして詐欺に遭っているのではないかと思ったとき、まずはインサイト法律事務所にご相談ください。インサイト法律事務所はサクラサイト商法など、ネット詐欺被害に対する無料相談窓口を開設しています。着手金は無料です。